ぽんこつ側の世界〜ポンコツランド〜

自分による自分のための世界。地獄が天国を破滅に追い込もうとする様。

地獄に晴れは無い

CILUは、リラクゼーション検定試験を終えた。

間違えたところがたくさんあるのでダメかもしれない。

ダメだったらまた受ける。


さ、usha.sとは一体何者なのかを、暴いていこう。


地獄では晴れの日は存在しない。

ずっと雷雲、雷雨である。

19XX年5月9日正午。

突然太陽が昇り、晴天となる。

街中は大騒ぎである。住人たちはこう叫ぶ。

「地獄の破滅だ!!」


街の隅にある豪邸に住む音楽家夫婦が、窓から街を見下ろす。

「ねぇ、あなた。街が混乱しているわ。」

冷静な口調で外を眺めているこの女性はAsura。

地獄で彼女を知らないものはいない。

洗練された美貌と強く艶やかな歌声を持つ、地獄のトップアーティストである。


「ああ、たしかにこんな晴れ間は初めてだ。地獄はどうなってしまったのだろうな。だがしかし騒いでも仕方ない。騒ぐなんてみっともない。」

またさらに冷静且つ厳しい口調でタバコをふかすこの男性はBatista。

彼もまた、有名なバンド『Venstar』のメインボーカリストである。知らないものはいない。


豪邸のチャイムが鳴る。

「誰かしら。」

Asuraが玄関の扉を開けた。

ところが、誰も居ない。

「誰なの。いたずら?迷惑だこと…」


そう言って扉を閉めようとしたときだった。

飼い猫のKuloが飛び出した。

「あらあら、どこにいくの!?戻りなさい!」

Asuraは走って追いかける。


そこには汚れたダンボールが。

恐る恐る中を覗くAsura。


弱った子ウサギが、今にも息途絶えそうな姿でこちらを見つめている。


「!!…大変だわ!」

Asuraは子ウサギを抱き抱えて大急ぎで部屋へ戻った。




と、とりあえずここまでにしよう。笑


この話の続きはまた地獄で語ろうぞ!